一人

干した洗濯物を取り込まずに夜を迎えてしまった昨日から一夜明ける。運良く今日の天気予報は、晴れだった。


昨日何ヶ月かぶりに中学の旧友に連絡をしてみた。元気そうだった。やりとりは朝の今もぽつぽつと続いている。


今日の自分は一味違う。朝なのにわりと動けた。そもそも朝に起きるなんて最近滅多になかった。早速洗ってなかった食器に手をつける。


音楽も聴いているので効率は通常の4倍くらい、アニソンのプレイリストからfhanaのdivine interventionを聴きながら家事をこなしていく。


今朝はとことん調子が良かった。その後も部屋の整理、掃除機がけ、洗濯物の取り込み、IHクッキングヒーターの掃除までやってのけた。そして今気づいたけど、その前に授業の課題も2つ終わらせてた。簡単なやつだけど、朝から取り組むなんて普段の自分ではありえない。


ほぼ全部を終えて敷き直した布団の上、ズボンの洗濯待ちを利用して記事を書いている。


そこそこ晴れやかな気分だと思う。身の回りは綺麗だし、午前中に家事のほとんどを網羅した。これはなかなかの快挙だ。




でも、心がざわつく。ふと音楽を聴くのを止める。部屋はとても静かで、スマホの文字を打つ音だけが聞こえる。嘘をついた。台所近くで回っている換気扇の音も聞こえて来る。


静かな部屋で、一人で、とても爽やかな朝なはずなのに、それに気づくと自分が何かに蝕まれそうになる。


すでに胸のあたりに漂っている。これに気づいてはいけない。誤魔化さなければ。


そういえば、朝ごはんをまだ食べてなかった。12時まで後1時間を切った。なんとなくだけど、我慢することにする。


もうすぐ、クリスマスだ。